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Wednesday, February 16, 2022

皮まで食べられるマイヤーレモンって? - ウェザーニュース

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2022/02/17 04:00 ウェザーニュース

柑橘類も次々と旬を迎え、温州みかんに代わって伊予柑やポンカン、はっさくなどが店頭を彩るようになりました。料理に使え、手軽なビタミンC補給にぴったりのレモンも、国産ものは今が旬です。

このレモンの品種の一つに、ちょっと珍しい、皮まで食べられる“マイヤーレモン”があるそうです。詳しい話を野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

まだシェア10%の貴重な国産レモン

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国内で市販されているレモンは約88%(約5万t)がアメリカやチリからの輸入品で、国産レモンはまだ12%程度(約6,400t)にとどまっています(農林水産物輸出入統計 農林水産省 平成29年度より)。

「輸入品は、どうしても皮の防カビ剤が気になるなどの理由から、そうした処理のない国産レモンの需要が高まり、生産量は増加傾向にあります。

国産は輸送距離も短いため、収穫から店頭に並ぶまでの時間が短いのでフレッシュ、というのも魅力の一つです。

輸入ものに比べて値段が若干高く、色や形が不ぞろいのものもありますが、新鮮な香りと果汁が楽しめます」(吉田さん)

マイヤーレモンは希少種

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国産レモンの中でも、最近人気が上昇しているのが、マイヤーレモンです。

「マイヤーレモンとは、レモンとオレンジの交配種と言われ、果皮は濃い黄色で、完熟するとわずかにオレンジ色がかってきます。

形は一般的なレモンよりも丸みがあり、果皮は薄くて香りが良いため、苦みが少なく皮ごと食べることができます。果肉は繊維が柔らかく、果汁をたっぷり含んでいます。果汁の酸味はまろやかで、レモンの酸っぱさが苦手という方でも比較的食べやすい品種です」(吉田さん)

マイヤーレモンから抽出した精油は香りが高く、アロマセラピーや香水にも利用されています。

「実はこのレモンは数年前まで、まだ栽培農家が少なく、出荷量は2t余りでした。

しかし近年、レモンを丸ごと使ったレモネードやケーキなどがブームになったこともあり、残留農薬や防カビ剤などの心配がなく、安心してジャムなどに使用でき、ここ数年で出荷量が伸びています。

生産地は、広島県をはじめ、三重県、和歌山県などの紀伊半島や静岡県が中心です」(吉田さん)

薄い皮とたっぷりの果汁を生かす

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マイヤーレモンの特性を生かした、おすすめの食べ方はありますか。

「おすすめは、たっぷりの果汁を絞ったレモネードです。この時季はホットにして、ハチミツを入れ飲むと体が温まり、ビタミンCも補充できます。

また、薄い皮を砂糖で煮て、果汁と一緒にレモンケーキにすると香りがよく、さわやかなケーキになります。洋菓子店などはマイヤーレモンと指定して買い付けているところもあるほどです」(吉田さん)

店頭や通販でも見かけるようになってきたマイヤーレモン。ビタミンC豊富な果汁で、おいしく風邪予防しましょう。

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参考資料など

農林水産省「農林水産物輸出入統計」(平成29年度)、同「特産果樹生産動態等調査」(平成26年度)

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