2022年06月08日15時57分
【パリＡＦＰ＝時事】自転車ロードレースのツール・ド・フランスで通算３度の総合優勝を誇るグレッグ・レモン氏（６０）が、白血病の治療中であることを公表した。（写真はグレッグ・レモン氏。資料写真）
レモン氏は、自身の公式ウェブサイトで「慢性骨髄性白血病と診断された」とした一方で、「幸いにも治療可能ながんの一種で、命を脅かしたり、体を衰弱させたりするものではない」と発表した。
「数週間にわたる疲労」がきっかけで受けた「一連の検査に続いて、前週には骨髄生検を終え、金曜日（５月２７日）に正式な診断を受けた」といい、「米テネシー大学の担当医が、メイヨー・クリニックの医療チームと相談の上、これから始まる化学療法の手順を説明してくれた」とも述べた。
レモン氏は、１９８６年のツール・ド・フランスで米国人初の総合優勝を達成。１９８７年には狩猟中の事故で大けがをしたものの、競技復帰を果たして１９８９年と１９９０年にも同タイトルを獲得した。また、ロード世界選手権でも１９８３年と１９８９年に２度優勝している。
ツールでは同胞のランス・アームストロング氏とフロイド・ランディス氏も総合優勝を果たしているが、薬物違反でタイトルを剥奪されたため、同大会の米国人優勝者はレモン氏だけとなっている。同氏は１９９４年の現役引退後、反ドーピング運動の支持者として知られている。
またレモン氏は、引退後は複数のメディアで仕事をしているものの、今年のツール・ド・フランスには出向かないと述べた。【翻訳編集ＡＦＰＢＢＮｅｗｓ】
〔ＡＦＰ＝時事〕
米国人唯一のツール覇者レモン氏、白血病を公表：時事ドットコム - 時事通信ニュース
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