Rechercher dans ce blog

Tuesday, November 14, 2023

脳梗塞で半身不随となった夫に贈る島のレモン酒…淡路島の農園が開発 - 読売新聞オンライン

 兵庫県洲本市宇山の平岡農園が、自家栽培のレモンを使ったお酒「淡路島レモンチェッロ」を造った。イタリア発祥のリキュールで、農園を切り盛りする平岡まきさん(68)が、レモン栽培に情熱を注ぎ、約5年前に脳 梗塞こうそく で倒れて車いす生活になった夫の潔さん(75)を元気づけようと開発。まきさんは「主人のために造ったお酒なので、淡路島を代表するお土産に育てたい」と話している。(近藤修史)

 市街地近くの丘陵地にある同農園は創業68年で、約8000本のミカンやレモンの木を植えている。今の季節はミカン狩りなどを楽しむ家族連れらでにぎわい、果実や加工品はオンラインで販売している。

 2019年1月、農園代表の潔さんを病魔が襲った。香りの良さが評判で、有名ホテルなどに納入していたレモンをさらに売り込もうと、潔さんは買い増しした約1ヘクタールの土地をパワーショベルで整備していた。そのときに脳梗塞を発症。一命は取り留めたものの、後遺症で半身不随になり、農園の作業ができなくなった。

 車いす生活の潔さんを支える中、元気づけようと考えたまきさんが真っ先に思い出したのが、16年に訪問先のイタリアで飲んだレモンチェッロだった。

 現地のレモン農家を訪れた際、勧められて飲んだレモンチェッロ。「『レモンの香水』のようで、口いっぱいに香りが広がる」と魅了された。当時、帰国直後に自分たちの農園のレモンを使って商品化を試みたが、採算面などで実現には至らなかった。

 「元気だったときに2人で感動した思い出の味を再現したい」とまきさん。再びレシピ作りに取り組み、取引先に紹介された「壺坂酒造」(姫路市)に製造を依頼した。まろやかな香りが特徴のレモン「アレン・ユーレカ」の表皮を使い、アルコールに漬け込んで 芳醇ほうじゅん な香りを引き出すなど何度も試作を重ねた。ようやく完成したレモンチェッロを、潔さんに飲んでもらうと、うれしそうな表情を浮かべ、手で「OK」のサインを出してくれた。

 食後にストレートで飲んだり、コーヒーや牛乳、オレンジジュースなどに入れたりするのがお勧めといい、カクテルやスパークリングワインにも合うという。現在は農園で販売しており、1本300ミリ・リットルで3300円(税込み)。問い合わせは平岡農園(0799・22・2729)。

Adblock test (Why?)


脳梗塞で半身不随となった夫に贈る島のレモン酒…淡路島の農園が開発 - 読売新聞オンライン
Read More

No comments:

Post a Comment

レモンスライス入り「未来のレモンサワー」発売 未来消費カレンダー - 日経クロストレンド

日経クロストレンド「未来消費カレンダー」は、将来話題となりそうな新製品、新施設、商戦・イベントなどの予定を一覧できるサービスだ。新着情報を毎週更新している。2024年6月11日「アサヒ、本物のレモンスライス入り『未来のレモンサワー』発売」ほか19件の情報を追加した。 【202...