戸崎圭太騎手に訪れた1度目の不運は、今年2月に行われたフェブラリーS(G1)でのことだ。
前哨戦の根岸S(G3)をレモンポップとのコンビで優勝するも、同馬はその後、中2週と間隔が詰まることもあり、陣営からも本番の出走は明言されていなかった。それもあってか戸崎騎手は、もう1頭のお手馬であり、ほぼ確実に出走する見通しだったドライスタウトとのコンビでフェブラリーS参戦が決まった。
ところが、最終的にはレモンポップも出走を決定。鞍上には新パートナーとなる坂井瑠星騎手が抜擢された。結果はご存知の通り、レモンポップが優勝。戸崎騎手とドライスタウトは4着と苦杯を舐めることとなった。
レモンポップが出走を決めたのはギリギリの上に、ドライスタウト陣営が先約だった可能性もあり、タイミング的に戸崎騎手に他の選択肢はなかったと思われる。しかし、その後もレモンポップの手綱が戻ってこなかったことは、戸崎騎手にとっても誤算だったかもしれない。
そんな戸崎騎手のもとに新たなダートの怪物候補として現れたのがオメガギネス(牡3歳、美浦・大和田成厩舎)である。
デビューから戸崎騎手とのコンビで2連勝を決めた期待馬は、3戦目のレパードS(G3)こそ僅差の2着に敗れたが、その秘めたる能力を遺憾なく発揮したのが、前走のグリーンチャンネルC(L)だ。
わずか4戦目にして初の古馬オープンが相手。また今年のユニコーンS(G3)を楽勝したペリエールも出走するなど骨っぽいメンバーが揃った中、オメガギネスは直線で楽々と抜け出して3馬身半差で圧勝したのだから恐れ入る。
戸崎騎手も『競馬ラボ』で連載しているコラム『週刊!戸崎圭太』の中で、オメガギネスのレースぶりを「強い!の一言ですね。レースぶりも使うたびに良くなっていますし、行きっぷりも違いました。追ってからの反応も良かったです」と大絶賛。引き続き同コンビで11日の武蔵野S(G3)に臨むことが予定されていた。
ちなみに同レースにはドライスタウトも出走を予定していたのだが、こちらは横山武史騎手との新コンビで向かうことが発表された。同馬はここ8戦連続で戸崎騎手が手綱を取り、前走ではオーバルスプリント(G3)も快勝していたのだが、今度はいよいよライバルとして対決することとなったようだ。
新たな砂の「怪物候補」が出走回避…
しかし、戸崎騎手はまたしても想定外のアクシデントに遭遇してしまう。騎乗を予定していたオメガギネスは、前走の反動が見られるとのことで武蔵野Sの回避が決定。併せて年内の予定も白紙となることが発表されたのだ。
「これは戸崎騎手としてはついてないですね。ドライスタウトはそのまま横山武騎手とのコンビで出走するみたいですので、結果的に戸崎騎手は同馬をただ譲るだけのような形になってしまいました」(競馬誌ライター)
ちなみに武蔵野Sで戸崎騎手に他の騎乗馬は、水曜時点で特に見当たらない。
ドライスタウトに騎乗するのが他の騎手なら、今回のみの代打かもしれないが、相手は現在関東リーディングの横山武騎手。好結果を残すようならこのまま戻らないということも十分にある。
もしかしたらレモンポップに勝たれたフェブラリーSの時と同じように、その後も手綱が戻ってこないという最悪のパターンも考えられる。
レモンポップに続いてドライスタウトまで「放出」してしまうようなことだけは避けたい戸崎騎手だが、今後の人馬の動向に注目したい。
戸崎圭太「レモンポップ放出」に続く不運!? 新たな砂の「怪物候補」が出走回避…ドライスタウトも乗り替わりに - GJ
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