浜松産レモンを使用したケーキや焼きドーナツを紹介する関係者＝浜松市役所で
地産地消や地域活性化につなげようと、浜松市内産のレモンを使った製菓用加工品「浜松レモン４ミリ角ミンス」の販売が、今年から本格的に始まった。製菓材料・機器販売の平出章商店（東区）の呼び掛けで、地元生産者や障がい者就労支援施設などが製造に協力。市内の菓子店の洋菓子などで使われ、程よい酸味と皮の食感が評判になっている。 （渡辺真由子）
レモンの皮を細かく刻んだものを砂糖で煮詰め、洋菓子の生地に混ぜ込むなどして使われる。生産者の一つ、ＪＡとぴあ浜松は、十七人の生産者から集めたレモンを卸す。小さな傷があったりサイズが大きすぎたりして廃棄していたレモンを使うことで、利益が出ているという。
同ＪＡ営農販売部特販課の山下智子課長は「日照時間の長い浜松は、レモンにも適した土地。自分が育てたレモンが地元で商品として並ぶのは作り手の意欲向上にもつながる」と話す。
加工には、社会福祉法人「復泉会」の就労支援施設「ＫｕＲｕＭｉＸ（くるみっくす）」の通所者らが、皮むき作業を請け負っている。通常の作業が閑散期となる五月以降に、レモンの作業が入ったことで、安定した作業量が見込めるようになった。
二十九日には、同商店のつながり創造室の泰沢友和室長らが市役所を訪れ、鈴木康友市長に取り組みを紹介した。泰沢室長は「レモンの食感が残る仕上げにしている。地産地消や地域の活性化に貢献しつつ、お菓子に使ってもらえれば」と話した。
同商品を使った洋菓子は、菓子巧房ほほえみ（中区蜆塚）のレモンケーキやＬｉｌｙ’ｓ ｃａｋｅ（リリーズケーキ、中区鴨江）のパウンドケーキ、四代目近江屋（西区雄踏町）の釜焼きドーナツなどで使われている。
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浜松産レモンの菓子 生産者や施設など協力し販売 - 中日新聞
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