アルコールや時短の制限が解除されて、飲食業界の状況もコロナ前の水準へと近づきつつある。日本フードサービス協会の調べによれば、2022年6月の加盟店売上高は前年同月比119.9%。2019年に比べると93.1%と、あと少しというところまで戻ってきている。
ただしパブ・居酒屋業態に限ると2019年比58.3%と、依然厳しい状況だ。午後10時以降や団体客による利用が戻らないことが要因となっている。利用の仕方がコロナ前とは大きく変わってきているのだ。
焼肉はコロナでも好調?
そんな中、多様な変化を遂げつつあるのが焼肉店だ。
焼肉はコロナでも好調と言われてきた。宴会というよりは食事で利用されるイメージが強いからだろう。また換気設備の充実による安心感も、利用が伸びる理由の1つになっている。
名物は「仙台ホルモン」と呼ばれる塩だれの豚ホルモン418円。写真は大盛り塩ホルモン977円(撮影:尾形文繁)
焼肉の中でも、飲酒需要を狙って若者を中心にファンを獲得しているのが「0秒レモンサワー 仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭」である。本家の「ときわ亭」は仙台市内、山形、岩手などに約30店舗を展開するローカルチェーンだ。チェーンプロデュースを事業とするGOSSOが同店と手を結び、「0秒レモンサワー 仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭」として2019年12月に横浜で出店以後、コロナ禍を背景に首都圏での店舗数を増やし、71店舗(8月16日時点)を展開する。
同チェーンの名物は「仙台ホルモン」と呼ばれる塩だれの豚ホルモン。また、客席にレモンサワーのタワーサーバーを備え、客が好きなように注いで飲める「0秒レモンサワー」のスタイルが売りだ。つまり同チェーンの客は完全にアルコールが目的ということになる。2022年11月末の売り上げ予測は約50億円だ。
「卓上レモンサワーとホルモン」ときわ亭の正体 - 東洋経済オンライン
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