若狭町田井でウメ農家小林直哉さん(38)の育てたレモンが、初の収穫期を迎えている。2020年4月に植えた苗木40本が高さ1・5~3メートルほどに成長し、黄色や緑の大きな実をつけた。小林さんは6、7月にウメを、10~12月にレモンを収穫し、栽培の両立を図る。来年以降のレモン出荷を目指し、ウメに並ぶ町の特産品にしようと励んでいる。
栽培の両立図る
小林さんは、埼玉県出身の農学者。ウメ農家の後継者不足を解決しようと、13年前に田井地区に移住した。地元の農家から2万5千平方メートルの梅園を借り、ウメを育てている。
3年前に「全く育てたことのない果物に挑戦しよう」との好奇心から、レモン栽培を始めた。地区で担い手がいなくなった梅園千平方メートルを借り、ウメの木を伐採したり、根を抜いたりして、農園を整備した。苗木や害獣柵にかかる費用の一部は、県からの支援を受けた。
レモンの品種は「璃(り)の香(か)」。10センチほどの大きさで、ほのかな香りと甘さが特長。1日にはレモンの実の成熟度を確かめた。それぞれの木に約20個の実がなっていた。収穫は10月上旬から始まり、年内までに約1000個を予定している。
近年の温暖化もあり、若狭町でレモンを育てやすくなったという。「レモンはサルからの被害を受けにくく、ウメより育てやすい」と小林さん。それでもウメに比べて木が倒れやすく、支柱を立てたり、虫を取り除いたりする作業が大変な面もある。大きく育った果実を手に「昨年の秋に、少ないながらも初めて実がついたときは、作物を育てる感動があった」としみじみ話した。
今年収穫したレモンは地区の住民や知人に配る。来年以降は収穫量を増やし、地元の小学生らに手伝ってもらうなどして出荷を目指す。小林さんは「飲食店などに使ってもらい、地元の名物にしたい」と意気込んでいる。
(飯村健太)
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