レモンポップ 写真:東京スポーツ/アフロ
毎年恒例となったドバイWCデーの開催が間もなくに迫っている。1996年に世界最高賞金額(当時)のレース、ドバイワールドCを創設して以来、砂漠の地で行われる世界最強馬決定戦に各国から精鋭が集まってきたが、当然日本馬たちも毎年のように挑み、数々の好成績を残してきた。
アラブ首長国連邦のメイダン競馬場を舞台とするドバイWCデーに日本馬は総勢27頭がエントリー。
直前になってドウデュースが出走を取り消すというアクシデントがあったが、日本国内で馬券が販売される主要4レースに限れば今年は昨年よりも7頭も多い18頭が国際GⅠ制覇に挑む。
その18頭中、GⅠを制している馬が13頭。しかも4レースすべてに出走しているように今年の日本馬たちはまさに史上最強メンバーと言っても過言ではないほどの顔ぶれ。それだけに日本馬による完全ジャックが起こってもおかしくない。
先に行われたWBCで侍ジャパンが世界一に輝いたように、競馬界でもJAPAN旋風が吹き荒れるかもしれない。
では、そんな主要4レースの見どころをそれぞれ紹介したい。
まずは日本時間25日(土)の23時45分から行われるドバイゴールデンシャヒーン。
世界最速のダート馬を決める一戦としても名高く、地元ドバイの馬たちやダート競馬の大家であるアメリカ勢が強いことで知られ日本馬はまだ勝ち星を挙げていないが、現在2年連続で日本馬が2着に食い込むなど、初制覇まであと一歩のところまで迫っている。
悲願の初制覇を目指し、今年も3頭が出走する。
中でも筆頭格はレモンポップ。ダート馬とは思えないくらいに軽快なダッシュ力を持つ彼はデビュー以来、連対を外すことがないまま先月のフェブラリーSでも快勝。
1200m戦は今回が初となるが、あの爆発的なスピードを持ってすればベストなパフォーマンスを見せる可能性は十分。ゴドルフィンの所有馬がゴドルフィンのお膝元であるドバイへ凱旋出走となる今回、どんなレースを見せるか楽しみだ。
そしてレッドルゼルも忘れてはならない。一昨年、昨年とこのレースに出走してともに2着に入るなど、馬場への適性は抜群。得意としているメイダンの地で前走のフェブラリーSで惜敗したレモンポップにリベンジを果たし、3度目の挑戦で悲願の制覇を狙いたい。
さらにすでにサウジアラビアで走って準備を進めているリメイクも侮れない。古馬を相手にしたカペラSでは後方から撫で斬り快勝すると、福永祐一のラスト騎乗となったリヤドダートスプリントでは3着に入り、ダート短距離界の新時代を築きつつある。前が忙しくなりやすいレースだけに自慢の末脚が炸裂するシーンも当然あり得るだろう。
そんな日本馬たちの前に立ちはだかりそうなのがアメリカのGⅠホース・ガナイト。パワフルな先行力を背景に好位から抜け出すレース運びが持ち味で、前走のリヤドダートスプリントでも2着に入りリメイクに先着。ここでも粘り強い走りを見せそうだ。
■文/福嶌弘
【ドバイGS】世界最速のダートレースにレモンポップ、レッドルゼルらが参戦|テレビ東京スポーツ:テレビ東京 - テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)
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